太陽光パネルの寿命はどれくらい?どのように劣化する?

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太陽光パネルの寿命は、導入にあたり必ず思い浮かぶ疑問なのではないでしょうか。
また、稼働中にどれくらい劣化していくのでしょうか。
当記事では上記2つの疑問に回答することをテーマとしています。
具体的な運用案を考える際の参考となる記事になっているので、導入を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。

□どのように劣化する?

*太陽光パネルはどのように劣化するのか?

太陽光パネルの劣化とは、主に配線の劣化を指します。
そして以下の要因により配線は劣化していきます。

・配線の腐食
・剥離
・断線
・ガラス表面の汚れや変形、変色

では、太陽光パネルが劣化することで具体的にどれくらい劣化してしまうのでしょうか。

*どれくらい劣化するのか?

NTTファシリティーズによる調査によると、メガソーラーでは毎年0.25%~0.5%くらいの劣化が起こります。
調達価格等検討委員会のデータによると、0.27%の劣化率が示されています。

様々なデータがありますが、大体0.25%~0.5%の劣化が起こると言えるでしょう。

□太陽光パネルの寿命

太陽光パネルの寿命について紹介する前に、「法定耐用年数」を知っておきましょう。
法的耐用年数とは、法律で定められた固定資産として扱える期間のことです。
ソーラーパネルでは法定耐用年数が17年と設定されており、この期間で減価償却されるということです。

一方、この法定耐用年数は実際の太陽光パネルの寿命を指すわけではありません。
実際にはそれ以上の期間稼働できることが多いです。

実際の太陽光パネルの寿命を考えるときに参考にしたいのが、各メーカーが出している「期待寿命」です。
これによると、期待寿命は20~30年ほどとされています。

実例についても確認してみましょう。
京セラ製の太陽光パネルを設置している佐倉ソーラーセンター(千葉)は36年間稼働しています。
またシャープ製の太陽光パネルを設置している壷阪寺の太陽光発電(奈良)は37年間稼働しています。

もちろん環境によって寿命が変わってくるでしょう。
しかし一般的な結論としては、法定耐用年数以上の20~30年くらいは太陽光発電は稼働できると考えられます。

□まとめ

太陽光発電にも劣化は存在し、具体的には年率0.25~5%ほどの出力性能低下が発生します。
ではどれくらい稼働し続けられるのかという疑問が浮かびますが、結論として20~30年は稼働し続けられます。
法定耐用年数である17年よりも長く稼働できることを押さえておきましょう。
当記事が太陽光発電導入を検討する材料となれば幸いです。

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