太陽光発電ではパネルや設備ごとにエネルギー変換効率が違います。
より良いものを選ぶためには変換効率は重視したいポイントです。
今回の記事では太陽光発電のエネルギー変換効率について、これを左右する要因とともに解説していきます。
□太陽光発電のエネルギー変換効率とは
太陽光発電におけるエネルギー変換効率とは、太陽の光エネルギーをどれくらい電気にしたかについての割合のことを指します。
そしてこのエネルギー変換効率は、世界共通の条件のもと測定したものとなります。
太陽光発電の実際のエネルギー変換効率は、一般的に20%とされています。
以下は再生可能エネルギーを用いた他の発電方法のエネルギー効率です。
・太陽光発電:約20%
・風力発電:約30~40%
・水力発電:約80%
・地熱発電:約20%
・バイオマス発電:約20%
□太陽光発電の変換効率が変動する要因
太陽光発電の変換効率は、いくつかの要因によって変動します。
1.気温
太陽光パネルの性質として、「高温に対する弱さ」が挙げられます。
一般に気温が25度を超えると、1度ごとに変化効率が0.5%ずつ下がるとされています。
30度を超える真夏には約30%も発電量が下がるとも言われています。
なお、国際基準では25度で計測された変換効率の数値を掲載しています。
2.積雪
太陽光パネルに光が届かないと変換効率は下がりますが、その原因となるのが雪です。
積雪により太陽光パネルに電気が届かないと、晴れていたとしても発電は出来ません。
また積雪は太陽光パネル破損の要因にもなりますし、落雪は思わぬ事故につながりかねません。
降雪地帯では、雪対策が施されている太陽光パネルを設置するのがおすすめです。
また落雪には常に気をつける必要があるでしょう。
3.災害
台風や落雷などの自然災害も太陽光発電の変換効率を下げてしまいます。
台風は太陽光パネルを破損させ、大雨によってパネルを水没させた例もあります。
落雷はパワーコンディショナーといった発電設備の破損につながるでしょう。
4.経年劣化
太陽光パネルの寿命は20~30年とされ、非常に長いです。
一方変換効率は年あたり0.27%劣化するとされています。
□まとめ
太陽光パネルにおけるエネルギー変換効率とは、当たった光に対し発電した割合を指します。
なお発電効率は気温、積雪、自然災害、経年劣化などで下がってしまいます。
常に最高の効率で発電できないことをあらかじめ把握しつつ、それぞれの要因に対して対策していけると良いでしょう。