太陽光発電は制限されることもある!出力抑制とそのルールについて

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自宅でできる発電である太陽光発電ですが、制限されることもあるとご存じですか。
この制限を「出力抑制」と言いますが、太陽光発電の導入前にその役割やルールについて把握しておくと良いでしょう。
今回の記事では出力抑制について、その特徴や役割、ルールについて紹介していきます。

□太陽光発電は制限されることもある

太陽光発電は制限されることがあり、それを「出力抑制」と言います。
出力抑制とは、事業者が太陽光発電や風力発電の出力を抑制することです。
一般送配電業者の指示で行われますが、出力抑制に対する保証はなく、発電してもその電力を捨てなければなりません。

ではなぜ出力抑制が行われるのでしょうか。
それは、電力需要に対し発電量が多くなりすぎるためです。
実は需給バランスが崩れてしまうと交流周波数の乱れにつながり、最悪の場合停電になってしまいます。
出力抑制はどうしても必要な場合のみ取られる措置なのです。

出力抑制はオンラインで行われています。
具体的には「出力抑制機能」の付いたパワーコンディショナを用いるのですが、このパワコンが無ければ一々現地に赴く必要があります。
このとき出力抑制は柔軟に行われます。
たとえば午前10時から12時までは30%、12時から13時までは0%に、13時から16時までは50%にするような抑制も可能です。

実際に出力抑制が行われるときの流れは、以下の通りです。

3日前~:出力抑制の可能性について公表
前日~当日:需給計画の策定

□出力抑制のルール

出力抑制にはルールがあります。

1.360時間ルール

無保証の出力制御をする時間の上限を、年間360時間以内にするというルールです。
これまでの30日ルールから変更された新しいルールで、1日単位の出力制御から時間単位の出力制御となりました。
なお、他に電気会社ごとに定められる「指定ルール」も存在します。

2.出力制御機器の導入義務化

出力抑制をオンラインで行うためのシステムの導入が、発電事業者(発電設備のオーナー)に義務付けられています。
なお、この設置が義務付けられているのは2015年1月26日以降の発電所のみです。

□まとめ

太陽光発電の稼働は、出力抑制によって制限されることがあります。
停電を予防するために不可欠な措置ですが、無保証での出力抑制は年に360時間以内と定められています。
太陽光発電を導入するときは、現在はリモートで制御するためのパワコンにすることが求められます。
必要な措置であると理解した上で、対応していきましょう。

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