積雪のある地域で太陽光発電システムを導入しようと考えると、どうしても「雪でパネルに起こるトラブル」を考えてしまうと思います。
では、実際にはどのようなトラブルが発生するのでしょうか。
また、雪によるトラブルを防ぐための対策として、どのようなものがあるのでしょうか。
以上2点について、当記事では紹介します。
□太陽光発電システムにおける雪によるトラブル
まずはトラブルの内容を見ていきましょう。
1.落雪による被害
太陽光パネルはガラスでできています。
そのため他の屋根材と比べ、雪が滑りやすくなっています。
ここで勢いが付きすぎると、通常より遠くまで雪が飛んでしまうことがあります。
これにより車のボンネットがへこんだり、雨樋が壊れたりといった問題につながります。
2.雪の重みによる建物の損傷
太陽光発電システム自体、15~20㎏の重量があります。
ここに雪が積もってしまうと、屋根を傷つけてしまうこともあります。
3.雪が積もることによって発電しなくなる
太陽光パネルに太陽光が届かないと、当然発電できません。
雪が積もりすぎてしまうと、発電できなくなるおそれがあります。
これが長期化すると、発電量がとても少なくなってしまうでしょう。
□どのように対処すれば良いのか?
ここではとりうる対策を3つ紹介します。
1.落雪防止金具の設置
落雪による事故のリスクを抑えるために有効です。
雪下ろしをする必要がなくなるため、雪下ろし時の事故も防げます。
具体的には以下の4種類が挙げられます。
・雪止め金具:屋根材の間に差し込む金具
・雪止め瓦:落雪防止の瓦
・アングル型:L字型の棒
・金網型:金網型の落雪防止装備
2.雪国仕様の太陽光パネルの設置
積雪耐荷重の大きい太陽光パネルも存在します。
一般的な太陽光パネルの約3倍の積雪耐荷重の太陽光パネルも存在します。
積雪の多い地方の場合はおすすめです。
3.蓄電池の設置
発電量低下事態を防ぐことはできませんが、貯め込むことで対応することは可能です。
雪の積もっていない日に発電し、雪によって発電量が0になってしまう時期に蓄電池を使用することができます。
□まとめ
当記事のポイントを確認しましょう。
雪によって起こりうるトラブルは以下の通りです。
1.落雪による被害
2.雪の重みによる建物の損傷
3.雪が積もることによって発電しなくなる
これらトラブルへの対策は以下の3つです。
1.落雪防止金具の設置
2.雪国仕様の太陽光パネルの設置
3.蓄電池の設置
当記事が皆さまの参考になれば幸いです。