購入電力量とは?太陽光発電の仕組みを理解しましょう!

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太陽光発電について調べていると出会う「購入電力量」とは一体何なのでしょうか。
実はこの用語の意味を知ることによって、売電制度に対する理解が深まります。
当記事では購入電力量や売電制度について紹介していきます。

□購入電力量とは?

*購入電力量とは

購入電力量とは、「電力会社が購入した電力量」です。
単位はkWです。
余剰発電の場合、自家消費した分は反映されません。
そのため、電力会社に売った電気の量が表示されます。

一番日の長い6月と一番短い12月で、購入電力量は大きく変動します。
例えば、あるご家庭では6月の購入電力量が5541kWであるのに対し、12月の購入電力量は2453kWと、約2倍の差があります。
毎月決まった量を発電するわけではありませんし、地域によっても購入電力量が異なることを押さえておきましょう。

□売電制度の基礎知識

*売電制度とは

売電制度とは、太陽光発電設備で発電された電力を、政府が定めた金額で電力会社に売る仕組みのことです。
この制度は、FIT制度(固定価格買取制度)によって定められています。

価格は毎年度経済産業省が決定し、一定期間はその価格で買取が行われます。
例えば、太陽光発電システムを2022年度に住宅に導入したとしましょう。
この場合、2031年までの10年間は17円/kWhで買い取ってもらえます。

なお、売電価格は年々低下しています。
2022年度の売電価格は、一般住宅の屋根に設置するような10kWh未満のものの場合は1kWhあたり17円、工場の屋根に設置するような10~50kWhのものは1kWhあたり11円とされています。

*FIT制度とは

FIT制度は、FIT法によって定められています。
この法律が、FIT制度に法的拘束力をもたらしています。
ここでの「買取価格」とは「売電価格」のことを指し、電力の売り手にとっては「売電価格」、電力会社にとっては「買取価格」になります。

この制度が設けられた目的は、再生可能エネルギーの普及を図るためです。
再生可能エネルギーが普及しない状況を鑑みて、2012年度に開始されました。

一方、買取価格や調達期間については、経済産業大臣が決定しています。
先述した通り、買取価格は制度スタート時から年々低下しています。

□まとめ

購入電力量とは、電力会社が購入した電力量のことです。
日照量の多い時期・地域ほど、購入電力量は増加します。
このように電気を売ることについて定めた仕組みを「売電制度」といい、これを裏付けるのがFIT法およびFIT制度ということになります。
当記事が、皆さまが売電制度について理解する助けになれば幸いです。

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