太陽光発電を考えている方は必見です。
「過積載」をご存じですか。
名前から「あまり良くなさそう」と感じるかもしれませんが、太陽光発電における過積載には多くのメリットがあります。
当記事では過積載の仕組みやメリット、注意点をご紹介します。
□太陽光発電の過積載の仕組みとメリット
*過積載とは?
太陽光発電における過積載とは、パワーコンディショナーの積載容量より多くの太陽光パネルを設置することです。
太陽光発電の発電量は太陽光パネルの枚数と出力に比例するため、過積載によって発電量を増加できるのです。
過積載を行うと、一定以上の電流が流れないように電力を切り捨てる「ピークカット」が発生します。
せっかくの電気をカットするため損に感じるかもしれませんが、1日の発電量が増えるため、トータルの売電収入は増加します。
*過積載のメリット
上述のように、過積載には発電量を増やせるというメリットがあります。
また、コストパフォーマンスにも優れているのもメリットといえるでしょう。
朝夕の発電量が増えて、パワーコンディショナーの稼働時間を長くできるためです。
また、産業用の太陽光発電の場合、低圧電力の範囲内では発電量を増やせます。
たとえば、50kw未満のパワーコンディショナーを設置します。
ここで100kw分の太陽光パネルを接続することで、50kw未満の低圧電力を維持しつつ売電収入を増やせます。
□注意点を紹介します!
1.コストがかかる
パネルを多く設置しようとすると、その分だけ初期費用が増加します。
初期費用を考慮しても採算がとれるかは、都度判断する必要があります。
2.罰則があるケースがある
FITの認定後にパネルの枚数を増やすと、ペナルティがあるケースがあります。
なぜなら、売電価格が高いときにFIT認定を受けた設備に後から価格が低下したパネルを載せるのを防止しなければならないためです。
3.設備認定変更後の過積載には書類提出が必要
具体的には、「軽微変更届出」の提出が必要です。
発電設備区分の変更があるときには、さらに変更認定申請が必要となります。
4.パワコンのメーカー保証外になる可能性がある
パワコンの1.2~1.3倍ほどの過積載しか対応できないことがあります。
メーカーの規定は必ず確認する必要があります。
□まとめ
過積載には以下のメリットがあります。
・発電量が増える
・コスパが良い
一方で以下には注意が必要です。
・コストがかかる
・過積載を後付けする際はペナルティがある
・設備認定変更後に過積載する場合は書類提出が必要
・パワーコンディショナーのメーカーの保証について確認が必要
過積載を上手に活用して、効率良く発電しましょう。