太陽光発電を導入すると電気代の節約・売電による収入など、あらゆるメリットをもたらしてくれます。
しかし、さまざまな種類があるため、どの太陽光パネルを選べば良いのか分かりませんよね。
そこで今回は、太陽光パネルの種類や仕組みについて解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
□太陽光パネルの種類や仕組みについて!
太陽光パネルは主にシリコン系・化合物系・有機系の3つに分けられます。
この中でも最も普及しているパネルはシリコン系で、他の種類と比べると形状が多彩であることが特徴です。
化合物系は生産コストが低く、今後市場拡大が有望視されており、有機系は現時点ではまだ開発の段階になります。
これらの太陽光パネルは半導体で形成されており、反射防止膜と呼ばれる膜でコーティングしています。
このパネルの表面で日光を受けるとエネルギーを作って電気に変換する仕組みのため、屋根に設置されることが多いのです。
□太陽光パネルはさらに細かく分けられる?
前項で太陽光パネルは3つに分類されるとお伝えしましたが、その中でもさらに分類できます。
ここでは、シリコン系と化合物系の2つについて解説します。
*シリコン系の種類
さまざまな種類がありますが、この記事では2つ紹介します。
1つ目は、単結晶シリコンです。
単結晶とは結晶が規則正しく並んでいるものを指しており、発電ロスが少ないという特徴があります。
他のものと比較すると製造コストが高いですが、変換効率が高く、信頼性や性能に優れている部分が魅力です。
2つ目は、多結晶シリコンです。
これは単結晶を作る際に発生した端材のシリコンや規格外のシリコン原料を使用して作られたものを指します。
単結晶と比較すると発電量が劣りますが、コストを抑えられるのが魅力です。
*化合物系の種類
1つ目は、CIS/CIGSです。
CISとは、銅・インジウム・セレンを原料とした化合物半導体で作られたものを指します。
これらの3つの元素にガリウムを加えて作られたものをCIGSと言います。
シリコン系パネルと比較すると圧倒的に低コストで作れるため、これからの市場拡大が期待できます。
2つ目は、CdTeです。
これはカドミウムとテルルを原料とした化合物半導体で作られたものを指しており、効率の良さや優れた費用対効果が魅力です。
欧米で普及している一方で、有害物質であるカドミウムが含まれることが原因で日本ではCdTeを製造しているメーカーはありません。
□まとめ
太陽光パネルには、シリコン系・化合物系・有機系がありますが、有機系はまだ開発段階です。
そのため、太陽光発電を導入する場合は、シリコン系か化合物系のパネルを選ぶことになります。
この記事では、それぞれのパネルの種類について解説しましたので、参考にしていただけると幸いです。