近年の電気料金が高くなったことにより、家庭で太陽光発電の需要が高まっていますが、初期費用がハードルになっています。
この初期費用の問題を解決するために、近年注目されているのがPPAと呼ばれるものです。
このPPAとはどのようなものなのでしょうか。
□太陽光発電のPPAとは何?
PPAとは、初期費用とメンテナンス費用をかけずに、太陽光発電システムを導入できる仕組みのことを指します。
これは海外で主流な導入方法で、2020年ごろから日本でも導入されることが多くなりました。
PPAの仕組みとしては、最初にPPA事業者が電力使用者に代わって太陽光発電システムを購入し、電力使用者の住宅に設置します。
そして、電力使用者は太陽光発電の初期費用をPPA事業者に支払ってもらう代わりに、契約期間中は太陽光発電の利用料金をPPA事業者に支払います。
□PPAを導入するメリットはあるの?
では、PPAを導入するとどのようなメリットが得られるのでしょうか。
ここでは、3つのメリットについて解説します。
1.初期費用やメンテナンス費用が不要であること
PPAの場合は初期費用やメンテナンス費用を負担する必要がないため、これらの費用を支払うリスクを抱えずに太陽光発電を利用できます。
初期費用やメンテナンス費用を負担したくないという方にとっては、非常に魅力的でしょう。
2.購入電力を削減できること
自家発電した電気を使用することで、電力会社からの購入電力を減らせるため、電気代の削減が期待できます。
さらに、使用電力の多い時期の購入電力を削減することで、最大デマンドを抑えられて基本料金を削減できます。
3.再エネ賦課金を削減できること
再エネ賦課金とは、太陽光や風雨力などの再生可能エネルギーで発電された、電力会社が買い取っている電力について、契約者が分担して支払う必要がある費用のことを指します。
これは電力会社の電気を使用する消費者全員が電気料金と同時に負担している料金です。
再エネ賦課金は電力使用者が使用した電気量が多い分、金額が大きくなるので、PPAの太陽光パネルで発電した電気を使用すれば再エネ賦課金は発生しません。
□まとめ
PPAとは、簡単にいうと太陽光発電システムを借りる仕組みのことを指しています。
メリットとしては、初期費用やメンテナンス費用がかからなかったり、購入電力や再エネ賦課金を削減できたりすることが挙げられます。
今回紹介したPPAについて興味がある方は、PPAを検討されてみてはいかがでしょうか。