太陽光発電システムを導入済みのご家庭では、日中の余剰電力を有効活用し、さらに万が一の停電時にも安心できる電力供給体制を整えたいというニーズが高まっています。
特に、シンプルながらも確かな機能を持つ単機能蓄電システムは有力な選択肢となります。
ここでは、ご自宅の状況やライフスタイルに最適な一台を見つけるための、製品選びの重要なポイントから、導入によって期待できる具体的な効果までを詳しく解説していきます。
単機能蓄電システムの比較ポイント
容量で選ぶ
単機能蓄電システムを選ぶ際に最も基本的な指標となるのが、蓄電容量です。
これは、システムが蓄えることができる電力の総量を示し、一般的にキロワット時(kWh)という単位で表されます。
ご家庭の1日の平均的な電力消費量や、停電時にどの程度の電化製品を、どのくらいの時間使用したいのかを考慮して、適切な容量を選ぶことが重要です。
全負荷対応か特定負荷かで選ぶ
単機能蓄電システムには、停電時に家全体の電気を使えるようにする「全負荷対応」タイプと、あらかじめ指定された一部の回路(コンセントや照明など)のみに電力を供給する「特定負荷対応」タイプがあります。
全負荷対応システムは、停電時でも普段と変わらず家中のほとんどの電化製品を使用できるため、非常時における安心感が非常に大きいというメリットがあります。
しかし、その分価格も高くなる傾向があります。
対して特定負荷対応システムは、停電時に最低限必要な電力を賄うことを目的としており、比較的手頃な価格で導入できる場合が多いです。
どちらのタイプが適しているかは、ご自宅の分電盤の状況や、停電時に何よりも優先して電力を確保したい家電製品は何か、といった点を具体的に検討して決定する必要があります。
バックアップ時間で選ぶ
単機能蓄電システムの「バックアップ時間」とは、満充電の状態から、あるいは停電時に供給可能な電力の持続時間を示す指標です。
この時間は、蓄電容量(kWh)だけでなく、停電時に同時に使用する電化製品の消費電力(W)によって大きく変動します。
そのため、ご家庭で想定される停電の頻度や、過去の経験からくる停電時間の長さ、そして停電時に最低限どの程度の電力が必要になるかを具体的に把握しておくことが、適切なバックアップ時間を持つシステムを選ぶ上で不可欠です。

単機能蓄電システムの活用による節電効果
電気料金の節約効果
単機能蓄電システムは、停電対策だけでなく、日々の電気料金の節約にも大きく貢献します。
日中に太陽光発電で発電した電力のうち、自宅での使用量を超えた余剰電力は、通常、電力会社に買い取ってもらいますが、単機能蓄電システムを導入することで、この余剰電力を蓄電池に貯めることができます。
そして、夜間や電力単価が高くなる時間帯に、蓄えた電気を自宅で消費することで、電力会社から購入する電力量を削減できます。
これにより、実質的な電気料金の負担を軽減することが可能です。
導入コストはかかりますが、長期的に見れば、節約できた電気料金によってシステム導入費用を回収できる可能性も十分にあります。

まとめ
単機能蓄電システムを選ぶ際には、ご家庭の電力使用状況や停電時のニーズに合わせ、容量、全負荷・特定負荷の別、そして必要なバックアップ時間を慎重に比較検討することが重要です。
停電時の安心感はもちろんのこと、日中の太陽光発電の余剰電力を賢く活用することで、電気料金の節約効果も期待できます。
ご自身の状況に最適なシステムを見つけるための第一歩として、本記事の内容がお役に立てば幸いです。